さて、今回のキット制作レビューは、ガンダムキャラコレシリーズの「ガルマ・ザビ」です。
機動戦士ガンダム本編には登場しませんでしたが、設定上ではガルマ専用ザクというものが存在します。
実際にガンプラでも1/144のHGシリーズでも販売されているので、今回紹介するガルマと並べてディスプレイするというのも楽しそうですよね。
ガンダムキャラコレ ガルマ・ザビの特徴と魅力
前回のシャア・アズナブルのキット制作レビューの時にも述べましたが、ガンダムキャラコレシリーズは腕が小さくて短いという特徴があります。
ガルマ・ザビも例外ではありません。
そして、ガンダムキャラコレのもう1つの特徴は、腕のパーツが複数付属していて選択できるという点です。
ガルマ・ザビの左腕の場合は、腕をまっすぐに伸ばしたパーツと肘を曲げているパーツのどちらかを選ぶことができます。
まっすぐの腕は、腕の小ささと短さが際立ってしまうので、わたしは肘を曲げているパーツを選択しました。
そうすることにより、腕の小ささ、短さがカモフラージュされて自然に見え、なおかつ足が長くスマートな印象になります。
そのほか、キャラコレのガルマ・ザビの特徴としては、足パーツは別パーツになっていて、組み立ての際は、接着剤で胴体に接着する必要があります。
また、顔の造形はというと、「素晴らしい」の一言。
1980年代のキットとは思えないぐらいの造形です。
しっかりと塗装すれば、劇中さながらのガルマを再現することができますよ。
ガンダムキャラコレ ガルマ・ザビの作成行程
パーツの切り離しのあと、合わせ目消しをしていくわけですが、ここが第一の難関です。
ガルマの場合、軍服の模様が複雑であり、さらにそこに合わせ目が入っていたりします。
そのため、せっかくのディティールがつぶれてしまっているんですね。
また、キットは透明のプラスチックなので、どこがディティールなのかが判別しにくいという問題も。
どうしてもわからない場合は一旦サーフェイサーを吹くという手段もありますね。
塗装については設定画像を参考にし、それぞれ調合して色を作りました。
ガルマの場合、首から下はほとんどグリーン系統なので、緑を基本に調合して色を作りました。
面積の広い部分、具体的には、髪の毛、顔肌、軍服、ベルト、ブーツは、ラッカー塗料を使い、エアブラシ塗装しています。
エアブラシのおかげで筆塗りよりも塗装面がきれいに仕上がりました。
ただ、マスキング地獄ではありましたが・・・。
軍服の模様、目、眉毛は、タミヤのエナメル塗料を使い、はみ出たらエナメル溶剤で修正しながら慎重に塗装しました。
かなり細かい作業でしたが、自分では納得できる仕上がりになりました。
各ステップで注意すべきポイント、完成後の反省点
顔の作業で最も難関なのは、やっぱりアイペイントです。
ですが、エナメル塗料を使えば、はみ出たとしても溶剤で何度でも修正できます。
数をこなしていけばどんどん上手に塗れるようになっていくと思います。
同じく、軍服の模様もはみ出たら修正可能。
両腕のパーツについては前述したとおり、個人的には肘を曲げているものがおすすめです。
これにより、ボリュームは上半身に集中し、より足の長さが強調されます。
両足パーツは別パーツになっているので接着する必要がありますが、適当に接着してしまうと、不自然というか、不格好になってしまいます。
さらに倒れること無く、自立ができるように接着の位置決めは慎重に行う必要があります。
今回の制作にあたっては、塗装および両腕、両足の接着は割りとうまくいったのではないかと思っています。
ガンダムキャラコレ ガルマ・ザビの完成画像とその解説
今回のガンダムキャラコレ「ガルマ・ザビ」は、顔の向きは正面ではなく、やや左に向いています。なので、それに合わせてアイペイントで瞳の位置を流し目のように左によせてあります。
このため、向かって右斜めがガルマの視線が合うベストショットとなっています。
わたしはじつは、1/20サイズのフィギュアにおいて、アイペイントをおこなったのは、今回のガルマ・ザビが初めてでした。
厳密には前回のシャア・アズナブルが初ということになりますが、シャアはマスクをしているので、目の部分はアイペイントというよりも白で塗るだけですから・・・。
なので、本格的なアイペイントはガルマが初めてだったというわけです。
自分でいうのもなんですが、思いのほか、きれいに仕上がったと思います。
近くでみても遠目に見ても「ガルマ」と認識できますよね。
もし、アイペイントに失敗していたら、自信を無くして、今後、フィギュアキットを作るモチベーションを無くしていたかもしれません。
そういう意味では、今回のガンダムキャラコレの1/20ガルマ・ザビはわたしにとって大きな分岐点となるキットだったのではないかと感じています。
コメント